ウィザードリィ外伝『戦闘の監獄』探索記録その1「カラムの洞窟」

前回の記事から随分と久し振りの更新となる。

このウェブサイトを公開した本来の目的は、『ウィザードリィ外伝 五つの試練』のシナリオエディタを用いたユーザーシナリオ制作の手順をまとめておくことにあるのだが、残念ながら現時点において肝心のSteam版シナリオエディタが一般公開されていない。

新作シナリオ(#6『リルガニアの栄光』)の制作作業はそれなりに進めているが、公開するのは新しいシナリオエディタがリリースされた後になる。現在「開発中」の形態で公開されている準公式シナリオ『運命の羅針盤』で存在が確認された、旧版エディタでは設定できない魔法効果やイベントの実装を検討しているためである。

そこで、新シナリオエディタの公開を待つまでの間、先日ついに発売された『五つの試練』初のDLCシナリオ『戦闘の監獄(Prisoners of the Battles)』の攻略に着手することにした。

オリジナル版の『戦闘の監獄』(2005年発売)は旧版『五つの試練』(2006年発売)の前身となったシナリオであり、アイテムの魔法効果のランダム付与が特徴的なウィザードリィだった。今回発売されたSteam版DLCは、オリジナル版の仕様を踏襲しつつも様々なバージョンアップが施されたリメイク作品として、個人的にも楽しみにしていたのだ。

もっとも通常のパーティー編成(戦侍盗僧司魔etc.)で攻略するのではあまり面白くない。普通に最後までクリアできて当然だからだ。したがって、今回は全員盗賊(盗盗盗盗盗盗)という縛りプレイによる探索行に挑むこととする。

この変則パーティーで果たして最後まで探索を完遂、もとい戦い抜くことができるのか、正直なところ自分でも分からない。だが、その辺りの諸々も含めて堪能しようと考えている。

さて、ラフネックの酒場にて合流した盗賊一行。まずは装備を調えるため、ドジャー商店へと向かう。

商店の在庫を確認し、必要な装備品を検討する。後衛からの物理攻撃を可能とする「ショートボウ」を3張。そしてスペルユーザーの存在しない盗賊の集団であるが故に、アイテムとして使用することで呪文を発動する巻物系の購入は外せない。また、治療薬の類いも一通り揃えておきたい。

必要な品々を物色し、代金の総額を計算すると……4,000GP近い。一方、手持ちの資金は100GP×6人分で600GP。足りない。圧倒的に足りない。どうする盗賊一行。

そうだ。

金が無ければ盗めばいいじゃない。

それが盗賊の流儀である。幸いなことに、目下トランプル城下には数多くの冒険者たちが集い、夜毎酒場に繰り出しては酒宴を開いている。急ぎラフネックの酒場へと引き返し、互いに目配せする盗賊一行。既に皆がやるべき事を心得ていた。

小一時間程で、酔客たちからスリ盗った金は必要十分な額に達していた。再度商店へと向かい、目星を付けてあった装備品を購入する。これにて事前準備は完璧である。

では、探索を開始する。

第一迷宮「カラムの洞窟」から攻略開始だ。当面は安心安全なレベル上げ作業こそが最優先される。いのちだいじに。

魔法使い系呪文を詠唱する者がいないため、呪文「スリープ」の代替手段として「眠りの巻物」を用いて敵の動きを封じ、昏睡状態の相手を6人全員で叩く。これが当面の基本戦術となる。無抵抗なモンスターを一方的に殺戮する……これぞハクスラの醍醐味であろう(違う)

そして当然ながら回復呪文の使い手もいないため「傷薬」の消費量が凄いことに。

その後、死者を出しつつも想定より順調に探索は進み、パーティーメンバー全員が「レベル5」へと到達した。意外と強いな盗賊。いや第一階層の敵が弱いのか。

探索を進めるうちに幾らか金銭的な余裕が出てきたため、さらなる戦力アップを目指し、商店にてアイテムへの魔法付与を試すことにする。まずは、どの程度の効果が期待できるのか検証だ。

最少額の100GPでも「攻撃回数+2」の魔法効果が付くことが判明。幾度となく「マイナス効果=ハズレ」を引きつつも、前衛3人の攻撃回数を「二刀流×3回」まで増加させることに成功した。

満を持して、いよいよ地下2階の探索へと挑む。

この「カラムの洞窟」は、地下1階と地下2階を上下に行き来しながら攻略する流れになるようだ。実のところ旧版の『戦闘の監獄』は既にプレイ済みなのだが、何しろ20年弱も昔のことである。迷宮の構造などほとんど記憶に残ってはいない。その分、新鮮な気持ちで攻略できるのはありがたい。

ちなみに、地下2階の敵に対しても「眠りの巻物」使用からのフルボッコ戦術は有効である。不死系のモンスターですら例外ではない。

安価(50GP)かつ在庫無限の「眠りの巻物」は、全員盗賊パーティーにとって度重なる戦闘を生き抜くための生命線だ。何しろ集団で現れる敵を効率的に無力化する手段が他にないのだ。繰り返すが、メンバー全員盗賊である。攻撃呪文を詠唱できるスペルユーザーはいない。

例えば一般的なパーティー編成で「魔法使い」が仲間に加わっていれば、「レベル5」まで成長した段階で敵グループ対象の火炎呪文(ファイア&メガファイア)を放てる状態になっており、対集団戦もさしたる苦労なく乗り越えられる。しかし、全員盗賊という偏職パーティーにしてみれば、それらの集団攻撃呪文は喉から手が出るほどに希求する能力なのだ。

現階層の宝箱から稀に入手する「大炎の巻物」(=メガファイア)は、ここぞという時の切り札だ。安易に使用するわけにはいかない。

ともあれ呪文縛りの厳しい戦闘を繰り返しつつも、探索自体は大きな問題なく進む。回転床やダークゾーンを突破し、地下3階へと足を踏み入れる。

そしてついに「カラムの洞窟」最奥部のボス戦へ。まあやることは通常エンカウントの戦闘と同じである。「眠りの巻物」で敵を無力化し、殲滅するのだ。

ブリンクドッグが意外に堅い(打倒後にモンスター図鑑で確認すると「直接攻撃 被ダメージ半減」能力持ちだった)ため、取って置きの「大炎の巻物」(=メガファイア)を投入し、そのまま見事に勝利。

次は、第二迷宮の「デュエルの洞窟」へと潜る。