ウィザードリィ外伝『戦闘の監獄』探索記録その4「リュードの迷宮」地下4階~地下5階

三つの試練を乗り越え「地下4階」へのショートカットを開通させた全員盗賊パーティー。

後衛の3人が「魔法使い呪文Lv4」を習得したことにより、複数グループの敵集団が出現した場合でも効果的にダメージを与えることが可能になった。

では、探索を開始する。

「地下4階」はこれまでとは雰囲気の異なるレンガ壁のフロアだ。まずは通路を歩き回り、全体像を把握するためにマップを埋めてゆくことにする。

小部屋が多数配置されている点がこのフロアの特徴である。そろそろ玄室へと突入し、この階層における敵モンスターの実力を推し量るとしよう。

隠し部屋で「小マップ」表示スイッチをあっさりと発見。これで探索が捗る。また戦闘に関しても、後衛3人によるギガファイアの三連発が灼熱の猛威を振るい、敵集団を焼き尽くしてゆく。

しかし、中には油断ならない相手も。

前衛の武器が逝ってしまった。コロゥシブスライム……お前は絶対に許さない。

その後、無数の小部屋を残してフロアの大半のマップが埋まった。どうやらこの「地下4階」は3つのエリアに分かれている模様。

フロア全体の構造が確認できたところで、いよいよ本格的に小部屋の探索に移る。ピットや下層へのシュート、魔法無効化といった大量の罠を潜り抜けつつ、第一エリアの調査を終了。強制転移で第二のエリアへと向かう。

なお、ギガファイアという攻撃呪文を手に入れた全員盗賊パーティーだが、「眠りの巻物」は引き続き大量に持ち歩いている。睡眠抵抗を持たない敵は相変わらず多い。そして特に有効なのが、先制攻撃の機会に「眠りの巻物」を使用し、乱戦突入前に行動可能な敵の数を減らしておくという戦術だ。先制攻撃の際に呪文は詠唱できないが、アイテムは普通に使用できる。その利点を最大限に生かすのだ。

そして待望のHP回復の泉を発見。重要な中継ポイントとして機能するような場所に配置されている。

「地下4階」のマップを粗方埋め終わる。残りの部分はさらに下層を攻略後に侵入可能となるのだろう。次の階層へ下る道は「階段」と「シュート」の二通りある。帰り道の確保されている階段の方から攻めることにする。

「地下5階」にはエレメンタル系の敵が出没。だが必ず単体で登場するため、物理打撃×6で簡単に倒れてくれる。美味しい相手と言えるだろう。他のモンスターもそれほど危険度は高くない。戦闘面での苦労が少ない点にも助けられ、マップ埋めは着々と進む。

そして今回の探索中に新たな能力も手に入れた。「除霊の書」のSP解放により「ターンアンデッド」の呪文を習得したのだ。

さらに、直後のレベルアップにて「魔法使い呪文Lv6」を複数習得することができた。特に「デッドリーカズム」は喉から手が出るほど希求した全体攻撃呪文だ。

さて、「地下4階」ならびに「地下5階」の両フロア攻略に際して最後に残された関門は、文字通りの「五つの試練」である。

特定職に特化した敵集団との雌雄を決する闘いだ。即ち「盗賊」vs.「戦士」「僧侶」「魔法使い」「侍」「忍者」という、クラス対抗ガチンコバトルの開幕である。ついに「最強の職業は?」の問いに答えを出す日が来たのだ。(なお司教とロー……おや? 誰か来たようだ)

いいだろう。職業の基本性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる。

初戦で相対するのは物理打撃の信奉者「戦士」集団である。

物理攻撃のエキスパート相手に正面から殴り合いを挑むほど馬鹿ではない。ここは定石通り、集団攻撃魔法の連撃にて殲滅を図る。

おい!? 呪文を使ってくる……だと!?

「LV9 戦士」がパニッシュの呪文を唱えてきた。お前……君主なのか! しかも「28のダメージ」だと!? 事もあろうに信仰心が「7」(呪文の被ダメージ+7)で魔法効果「呪文に弱い:聖属性」を背負った人間盗賊を狙い撃ちしやがった。

今度は「メガファイア」&「マジックスクリーン」の呪文……!?

おいおい「LV9 戦士」とは一体何者だ? いや戦士だって言ってたよね? 呪文使うとは思わないだろ普通。いや……待てよ。そうか……きっと「巻物」を使っているのだ。想定外の攻撃パターンを喰らい少々動揺してしまった。

しかし、考えてみれば盗賊の身でありながら呪文攻撃を駆使するのはこちらも同じだ。ならば受けて立とう。戦前の予想に反し、状況は一気に魔法戦闘へと突入した。

よもや呪文の打ち合いになるとは。しかし魔法戦ならばこちらに一日の長がある。予想だにしなかった展開に肝を冷やしつつも、結果的に死者を出すこともなく勝利。一旦帰還して態勢を立て直す。

次は「僧侶」集団との戦いだ。

先程の「戦士詐欺」の例もある。「僧侶」を名乗りつつも「魔法使い」の呪文を使用したり、超絶威力の物理打撃で殴り掛かってきたりするかもしれない。あらゆる可能性に備えておくべきだ。

先の戦闘では「LV9 戦士」が予想外の行動をしてきた。ならば今回は「LV9 僧侶」を最優先で叩いておこう。

敵方の唱えた呪文サイレンスを喰らい「ホブ盗賊B」が呪文を封じられ、以後必殺の「デッドリーカズム」が使用できない状況に。対僧侶はこれがあるから恐い。あとはギガファイアで削るしかないか。

「LV13 僧侶」の呪文を封じることができたことも功を奏し、死者ゼロにて勝利。近場の「回復の泉」にてHPを全回復してから城塞都市に帰還する。MPを回復させたら、次は「武士」集団との戦場へと出陣する。

明らかに後衛まで攻撃が届きそうな武器を手にした「LV13 サムライ」だが、対僧侶戦とは違い、こちらの呪文が封じられる心配はない……はず。「戦士」と「僧侶」の前例を参考にするならば、即死抵抗はあれども「浮遊」抵抗はないと予想される。「デッドリーカズム」使いの「ホブ盗賊B」が槍で狙われると厄介だが、果たしてどうなるか。

いやまさかの「浮遊」抵抗持ち……だと!? 一番厄介なパターンである。ひょっとして相手方も戦闘前にレビテイトを詠唱済みだったのか? 確かに「レベル13」の侍であれば「魔法使い呪文Lv4」は習得済みだ。

だが「石化」や「即死」に対しては抵抗する術を持たないようだ。その辺りを突破口に戦術を組み直そう。こちらも3人ほど麻痺&石化で戦闘不能になっているが、ここが正念場だ。

パーティーが半壊しつつも辛うじて勝利。最初から即死呪文を連発していれば楽勝だった可能性はあるが、実際に刃を交えるまで分からないことは多い。今回は戦闘の流れの中で最適解を見つけ出すことができたので良しとしよう。

城塞都市に帰還し、治療回復ならびに次戦への準備を整える。次なるは「忍者」軍団との決戦だ。

おいおい? しれっと「盗賊」が紛れ込んでいるぞ。忍者組織も人材不足なのだろうか。

警戒すべきは飛び道具による「後方攻撃」、さらには首刎ねを筆頭とする「状態異常攻撃」だ。恐らくACは低く物理攻撃は通らない可能性が高い。敵方の弱点を探りつつ、状態異常系の呪文で頭数を減らす戦術で攻める。「即死」か「浮遊」かいずれかの抵抗がなければ集団殲滅が可能になるのだが。

浮遊抵抗なし。即死抵抗あり。意外と寝てくれる。引き続きデッドリーカズムで「落とし」つつ、残敵は「眠りの巻物」で行動を止める戦術で対応する。

首刎ね&麻痺攻撃を喰らわずに何とか勝利。ちなみに後でモンスター図鑑を確認したところ、そもそも「致死」の攻撃特性は持ち合わせていなかった。

では次が最後だ。「魔法使い」集団との最終決戦である。

「LV13 魔法使い」という識別名が無慈悲の極みである。ニュークリアブラスト乱発という展開が火を見るよりも明らかだ。戦術核呪文への対抗策は「沈黙の巻物」のサイレンスしかない。ただし敵は魔法使いであるが故に呪文抵抗率は高いと考えられる。果たしてどの程度効くものだろうか。

また現時点で攻撃面での最強の切り札と言えるデッドリーカズムの呪文だが、侍集団ですら事前のレビテイト詠唱で対策していた。本職の魔法使いが同様の対策を怠っているとは思えない。

ここまでの情報を基に、初手の戦術を決定する。

まず「LV7 魔法使い」については「窒息の巻物」のサフォケーションで塵と消えてもらう。「LV13 魔法使い」ならびに「LV9 魔法使い」には「沈黙の巻物」による呪文封じを敢行。さらにブレイクスクリーンの呪文で敵の呪文抵抗を10%下げ、期待薄だが効いてくれれば儲け物のデッドリーカズムを放つ。

そして最後は「リッチのローブ」である。アイテムとして使用することで、敵全体に状態異常を振り撒く「プリズミックミサイル」の呪文を放つことができる奥の手だ。過去の探索でひとつしか拾えていないスペシャルアイテムであるため、これまで使用することなく温存してきたが……ではいつ使うのか? 今でしょ。

現時点で最善と思われる手は打った。後は神のみぞ知る。では戦闘開始だ。

初手ブレイクスクリーン……からのプリズミックミサイル発射。サフォケーションで塵化。デッドリーカズムは予想通り無効化。ここまでは想定の範囲内だ。

ニュークリアブラストを一発食らうも、「沈黙の巻物」(=サイレンス)による呪文封じが相当数に効いている。また事前に「召霊の巻物」でゾンビを召喚していたことにより、「LV13 魔法使い」がターンアンデッドを詠唱してきた。もしこれが二発目の核撃呪文だったら……などと考えるのも恐ろしい。間違いなく戦闘は終わっていた。ゾンビよありがとう。君たちの犠牲を無駄にはしない。

2ターン目。追撃のニュークリアブラスト一発で全滅は必至だ。こちらのデッドリーカズムは無効化される。ならば……「沈黙の巻物」「恐慌の巻物」で呪文封じを狙いつつ、同時並行でプリズミックレイ&デッドリーエアによる行動不能&即死を狙う。

3ターン目。直前の攻防におけるデッドリーエアにより、「LV13 魔法使い」の大半は駆逐した。残存敵は高確率で「呪文封じ」状態のはず。ここが勝負所だ。前衛の物理攻撃と後衛のダメージ呪文で一気呵成に畳み掛ける。

4ターン目。残るは行動できない状態の「LV9 魔法使い」が一体だけ。勝ち確である。

城塞都市へと一旦帰還し、最後に残された「地下5階」の未踏破エリアへ。

これで「地下6階」へのショートカットが開通した。

ウィザードリィ外伝 五つの試練『戦闘の監獄』攻略記事一覧