『ウィザードリィ外伝 五つの試練』正式版の配信と同時に公開された、新デフォルトシナリオ。その名も『偽りの代償(The Price of Deception)』である。
待ちに待った『五つの試練』正式版のローンチを祝して、この新たなデフォルトシナリオの攻略に挑んでみることにする。なお、今回は全員が聖職者、すなわち僧侶呪文の使い手のみで探索パーティーを組むという職業縛りプレイで臨む。
酒場に集まったパーティーメンバーは、僧侶が5人、そして司教(ビショップ)が一人という陣容だ。
お互いへの挨拶もそこそこに神への祈りを済ませ、まずは装備を調えるために「エル商店」へと向かう聖職者パーティー一行。
所持金は全員あわせても「600GP」しかない。金銭的な余裕がない以上、装備品の購入は必要最低限のものに限られる。すなわち、前衛用の武器(メイス)×3本である。
今回の迷宮探索行の目的だが、「ネル坑道」において「英雄ゼルク」なる人物に会い、国家の危機に立ち向かう上での助力を乞うことである。
では、探索を開始する。
最初の階層を歩き回っていると、すぐに「冒険者指南所」なる看板を見つけた。
迷宮探索初心者へのありがたき助言の数々を頂戴し、模擬戦闘にて「冒険者資格証」を入手。これより本格的な探索が始まる。
遭遇するモンスターとの戦闘そのものは、特に問題なく攻略が進む。
当初の「レベル1」の時点から何故か攻撃回数が「2回」ある僧侶は、少なくとも低レベルの段階では物理攻撃に関して前衛職に引けを取らない有能さだ。
むしろ問題は、戦闘勝利後にあると言えよう。
宝箱の「罠の識別」がまったく当てにならない。盗賊がいないのだ。当然である。
だが、この階層で仕掛けられている罠は、恐らくは「石弓の矢」か「毒針」であろうと思われる。解除に失敗して罠が発動したとしても、パーティー全体に甚大な被害を及ぼす恐れはない。したがって、怖がらずに開けてゆけばいいのだ。
そして、司教がレベル2へと成長し、当初は覚えていなかった「ウィザードアイ」の呪文を習得した。
これで踏破済みマップの構造を確認することができる。
同呪文を使用可能なアイテム「宝石の指輪」を商店で購入することもできるが、在庫数に限りがあり、また使用すると一定確率で破損するため、自前のマップ呪文詠唱は貴重なのだ。とはいえ、司教ひとりでは最大使用回数「9回」が上限ではあるのだが。
さらに戦闘をこなす内にレベルは順調に上がり、5人の僧侶たちが「ディバイントラップ」の呪文を習得した。
これで少なくとも宝箱の罠の「識別」に関しては問題がなくなった。
罠の解除に関しては不安が残るが、あらかじめ被害想定ができていれば、事前に備えて対処する方法はいくらでもあるのだ。
さて、次なる問題はこの施錠された扉である。
「レベル5」の時点でも、誰一人として解錠に成功しない。盗賊の偉大さを再認識させられる。
ここで解決策を提示してきたのは他ならぬ司教である。
習得した魔法使い呪文「レベル2」の中に「アンロックドア」が含まれていた。
パーティー内に盗賊がいる場合にはまず使用することのない呪文なのだが、現状の全員聖職パーティーにとってはまさに神呪文。おお神よ感謝します。
施錠扉を突破し、北側エリアの攻略を進める。
無事に下層階への縄梯子を発見し、ショートカットも開通。
あとは現階層の未踏破区域を埋めてゆくだけだ。
北エリアの小部屋で懐かしい「先生」への挨拶も済ませ、現時点において、この階層に探索可能な範囲は残されていないと思われる。
では、次の階層へと下ってゆこう。