『ウィザードリィ外伝 五つの試練』シナリオエディタ講座【第8回】エンカウントデータの設定

『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam版シナリオエディタを用いた、ユーザーシナリオ制作講座。今回は「第8回」となる。

前回入力した「モンスターデータ」を基にして、「エンカウントデータ」を設定する。

エンカウント設定データの事前準備

まずは「エンカウント設定」のリストを用意する。

エンカウント番号」と、その番号の設定を使用するマップ、ならびに登録するモンスターの概要をまとめた簡単なリストだ。

今回のサンプルシナリオは「全三階層」と小規模な迷宮にするつもりだ。

したがって、全てのフロアマップに「3種類」の「モンスタールーム」を設定する場合でも、合計9パターンのエンカウントデータを作成するだけで対応できる。

では早速、実際の入力作業に取り掛かろう。

エンカウントデータの入力

シナリオエディタのページ上部メニュー「データ各種」から、サブメニューの「エンカウント」を開き、設定対象の「エンカウント番号」を選択する。

最初に必ず「All 999」ボタンをクリックして、全ての欄を「出現無し」の状態にしておくことを忘れずに。(※シナリオエディタのアップデートにより、初期状態で[999:出現無し]となるように修正された模様)

エンカウント設定」のデータ入力方法は、実に単純だ。

事前に作成したリストに基づき、エンカウント対象のモンスター名を、入力欄のプルダウンメニューから選択(もしくは「モンスター番号」を直接入力)して設定する。

それぞれの「エンカウント番号」は、モンスターの「出現確率」の異なる3つのエンカウントテーブルに分かれている。

高確率テーブル [約74~76%] 最大登録モンスター数 [30]
中確率テーブル [約18~19%] 最大登録モンスター数 [15]
低確率テーブル [約6~7%] 最大登録モンスター数 [7]

全ての確率のテーブルに、必ず一体はモンスターを設定することが必要だ。

エンカウント設定の確認を行う

チェックシート」をクリックすると、上記で入力した「エンカウント設定」の実際の挙動を確認することができる。

エンカウント[10000回]当たりのモンスター出現回数、ならびに出現確率を表示することができるシミュレーション機能である。

チェックシート右側の「エンカウントテーブルで設定されていないモンスターリスト」に並んでいるモンスターは、設定した全ての「エンカウント番号」のいずれにも名前が含まれていないモンスターとなる。

エンカウントデータの設定を全て終えた時点で上記のリストに掲載されているモンスターは、ボス等の「固定敵」や「召喚モンスター」のみということだ。それ以外のモンスターが含まれる場合、それはエンカウント設定から漏れている(=未設定の)モンスターがいるということを意味する。

エンカウントデータの「CSV出力」

「エンカウント設定」画面の右下にある「CSV出力」ボタンをクリックすると、全てのエンカウント設定データをCSVファイル形式でダウンロードし、ローカルPCに保存しておくことができる。一通りデータの入力を済ませたら、必ずバックアップしておこう。

以上で、「エンカウントデータ」の設定を完了する。

次回は「迷宮管理設定」を行う。

『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam版シナリオエディタ非公式マニュアル